口の中の状態(歯並びなど)は、一人ひとり違います。だから、自分の歯や口の中の状態にぴったりな歯磨きを日々実践することがとても重要です。
でも、ほとんどの人が正しい歯の磨き方を実践できていないのです。だから、虫歯などの口の中のトラブルは後を絶たないのかもしれません。虫歯や歯周病を予防したいのなら、行きつけの歯科医院で歯磨きの際に気をつけるべきポイントを教えてもらうといいでしょう。
今回は、出雲で歯医者を40年以上しているえんや歯科クリニックが、適切な歯の磨き方をわかりやすく説明してみたいと思います。
歯磨きの目的を理解しよう
歯磨きの主な目的はご存知ですよね?
歯磨きは、細菌の塊である歯垢(プラーク)をブラッシングで取り除き、虫歯や歯周病を予防することが目的です。この目的が達成されていないのであれば、それは正しい歯磨きの仕方ができていないのだと思います。
適切な歯の磨き方を覚えるためには、まずは自分の口の中や歯並びなどを知ることから始めるのがおすすめです。鏡で口の中の状態や歯を確認しながら歯磨きをするのです。
プラークがつきやすいところは、人によって違いますので、みんなが同じ磨き方を実践しても意味がないこともあります。できるのであれば、歯磨き後に歯垢染色液を使い、磨き残した場所を確認し、修正していくことをオススメします。(自分ではできない場合は歯科医師に相談しましょう。)
正しい歯の磨き方
歯磨きをする際には、歯ブラシの毛先を歯の表面に対して、直角に当てるのが基本です。そして、毛先が曲がらない程度の軽い力で小刻みに動かすようにしてください。力を込めてゴシゴシと磨くのではなく、軽く当てることがとても大切です。
また、歯並びや歯の生え方に応じて、前歯や奥歯など歯の種類合わせて歯ブラシを当てる向きを変えるようにしましょう。歯ブラシを大きくゴシゴシとしても、プラークに当たっていないことが多いです。
少し面倒かもしれませんが、歯を一本ずつ磨く意識を持つことが大切です。大体、一本の歯に対して30秒くらい時間をかける意識をしてみてください。
また、歯と歯の間のプラークは歯ブラシだけでは取り除けないことが多いため、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことも大切です。
プラークがつきやすいところ
細菌の塊であるプラークは、歯と歯の間、歯と歯肉の境目、噛み合わせの面になるところにつきやすいです。そうしたポイントを鏡で自分の歯を見ながら、歯ブラシの毛先を届かせる意識を持ちながら磨きましょう。
歯ブラシで届かないと判断した場合は、デンタルフロスや歯間ブラシを使い、プラークが残らないようにすることが虫歯や歯周病の予防に繋がります。
食事のあとは歯磨きの習慣をつけよう
飲食後は、細菌が糖分を使って酸を作り出します。そのため、歯の表面は酸性状態になり、カルシウムやミネラルが溶け出していきます。酸性状態から中和状態に戻るまで40分程度かかりますので、その間はミネラルが溶け出しやすい状態が続きます。
だから、食後は歯磨きをしてプラークを取り除くことが重要になります。
食べたら歯磨きをすることを習慣にすることで、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができるのです。このことを忘れずに、毎日の歯磨きを見直してみてください。
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