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歯のコラム

歯科医師が教える正しい歯の磨き方

虫歯や歯周病などを予防するための基本は、やはり「歯磨き」です。

口の中にプラークの餌となる食べカスを残さないことと、できてしまったプラークを落とすためにも、食後の歯磨きは徹底するべきだと思います。そうすれば、虫歯や歯周病に悩まされることはありませんし、健康な歯を維持できます。

しかし、当院に通われる患者さんの中にも「毎日歯を磨いているのに」と言われる方は多いです。それなのに、歯医者に罹らなくてはならなにのはなぜでしょう?それは、正しい歯の磨き方ができていないからかもしれません。

そこで、今回は歯医者が教える正しい歯の磨き方というテーマでブログを書いてみようと思います。

正しい歯磨きのために抑えておきたい6つのポイント

  1. その日の汚れはその日のうちに
  2. 歯磨きは1日3回、食後30分がベスト
  3. 歯ブラシは磨きやすさで選ぶ
  4. 歯ブラシは鉛筆を持つくらいの力で優しく
  5. 歯は順番を決めて細かく磨く
  6. 歯磨きの所要時間は15分程度

まずは、上記の5つのポイントを忘れないことが歯磨きをする上で重要だと考えていますので、覚えておいてくださいね。多くの人は歯磨きの時間は3〜5分という方も多いのですが、すべての歯を磨こうと思ったら15分は最低でもかかると思っておいてください。

歯磨きは、疲れているとついついサボりがちになってしまい、そのまま寝てしまうこともあると思います。しかし、寝ている間は唾液の分泌が少なくなるので、細菌が繁殖しやすい時間帯です。なので、必ず寝る前の歯磨きこそ丁寧に行うようにしてください。

歯科医も実践している歯磨きの仕方

ブラッシングにも色々なタイプはありますが、プラークを落としやすく、歯周病対策にも有効と言われているのが「バス法」と呼ばれる磨き方です。バス法とは、45度の角度で毛先を歯に当てて歯周ポケット内のプラークを掻き出す方法です。

バス法

ブラッシングの基本のキ

  • 歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を45度の角度で当てて、軽い力で優しく横に動かします。
  • 一箇所につき、20〜30回ほどが目安です。
  • 前歯の裏側は、歯ブラシの柄を持ち替えて、歯ブラシを縦にして磨きます。
  • 磨くときは1本ずつ磨くイメージで丁寧に細かく動かします。
  • 力を入れすぎると毛先が当たらず意味がありません。
  • 歯磨き粉の量は歯ブラシの長さの3分の1程度でOKです。

歯ブラシだけでは不十分、歯間ケアも怠らずに

プラークコントロールという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。プラークの増殖を抑えて、虫歯や歯周病を進行させない状態を保つことです。このプラークコントロールのために、欠かせないのが「歯間ケア」です。

デンタルフロスを使い、歯と歯の間の食べカスを落とすことです。多くの方は、歯磨きだけで終わってしまい、歯間ケアはしていないケースが多いのですが、実は虫歯の90%は歯間から始まっていると言われています。

歯と歯の間には歯ブラシの毛は入らないので、歯科医師としては歯ブラシだけでなく、デンタルフロスを使用することを強くおすすめします。実際、歯ブラシのみのブラッシングの場合の歯垢除去率は60%程度と言われています。つまり、40%のプラークは歯間に残ったままになっているのです。

ここで、こちらの動画を見てみてください。歯石除去の動画ですが、歯石は歯垢を放置してしまうと、カルシウムやリンと結びついて、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間で、石灰化した硬いかたまりのことを言います。

歯磨きを怠ると、こうしたことにも繋がりかねませんので、そうなる前に正しい歯磨きを覚えてほしいものです。

えんや歯科クリニックでは、ブラッシング指導も積極的に行なっています。もし、自分の歯磨き法に自信がない場合は、お気軽にご来院くださいね。

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